美容皮膚科で行うケミカルピーリングの特徴

美容皮膚科で行われている施術の一つとして有名なのがケミカルピーリングです。ケミカルピーリングとはケミカル＋ピーリングという二つの言葉でできていて、ケミカルとは「化学的な」、ピーリングとは「皮をむくこと」を意味しています。つまり、薬剤を使用して皮膚をむいてしまう施術のことがケミカルピーリングです。

ケミカルピーリングではむやみに皮膚をはがしてしまうのではなく、肌の表面にある角質層を取り除くように施術を行うのが一般的です。新陳代謝によって古い角質はだんだんと剥がれ落ちていくのが通常の状態ですが、代謝力が低下したり、肌の状態が悪くなっていたりすると角質層がいつまでも残ってしまいます。それが毛穴の開きやくすみの他、ニキビなどの原因になっていたりすることも多く、かなり広範囲の肌のトラブルが角質に関連しています。ケミカルピーリングは薬剤を使って角質を除去し、様々な肌のトラブルを改善することを目指す施術なのです。

ケミカルピーリングには副次的な効果もあり、角質の除去に伴って新陳代謝が向上しやすいことが知られています。そのため、美容皮膚科での施術ではケミカルピーリングにイオン導入などの他の施術を組み合わせた施術を行うのが一般的になってきました。これによって新陳代謝をさらに活性化して肌のターンオーバーを促進し、角質層に覆われていたために老化してしまっていた肌を新しくすることが目指されています。

ただ、ケミカルピーリングは安全性が極めて高い施術というわけではありません。角質を剥がす力がある薬剤を使用するのが問題点で、薬剤の種類によっては正常な肌にも強い刺激を与えてしまいます。安全性の高い薬剤も生まれてきていますが、未だにリスクの高い薬剤を使用しているケースもあります。ケミカルピーリングをしてもらうときにはクリニック選びがとても重要で、安全性が高い薬剤を使用しているかどうかを確認するようにしましょう。