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多汗症で悩んでいる人の多くは、顔や脇、手のひら、そして足の裏などに多量の汗をかく症状がみられます。また、発汗には種類があり、暑い時や運動時にみられる「温熱性発汗」緊張時に発汗する「精神性発汗」辛い物や酸っぱい物を食べた時に発汗する「味覚性発汗」などがあります。他にも、全身の汗が増える「全身性多汗症」や、体の一部分の汗だけが増える「局所多汗症」なども多汗症の一種です。
手の平に過剰な発汗がある場合、人と握手ができない、手に持った紙類が濡れてしまうということもあるでしょう。脇からの発汗では洋服が濡れてシミになってしまったり、下着が透けて見えたりするといったことが気になるかもしれません。顔からの発汗では、化粧が崩れやすかったり、顔を汗が伝ってきてしまうこともあるため、頻繁にハンカチなどで拭いたりする必要がでてくるでしょう。さらに、陰部に汗が溜まるとかぶれや感染症の原因になります。いずれにしろ多量に汗をかくことによって、そういった悩みだけでなく、時として匂いやかゆみも発生することもあるため、できることなら治療をしたいと考えている人も多いでしょう。
そこで、多汗症の治療としてまず「ボトックス注射」があります。汗をかく部位に少量ずつ薬剤を注射し、発汗にかかわる神経の働きを抑えることによって、汗をかきにくくする治療法です。効果は数日で現れ、半年ほど持続します。次に「ミラドライ」は皮膚の上から水分に反応するマイクロ波を照射することで、汗腺を破壊する治療法です。アポクリン感染とエクリン感染を破壊し、長期的に効果を維持することができます。「手掌多汗症手術」も治療法のひとつです。汗を出す交感神経の働きを止めて汗を出にくくする手術で効果が期待できます。多汗症の治療方法はどんどん進化しているうえに、保険が適用されるようになったものもあります。どのような症状で悩んでいるのか、一度、美容皮膚科で相談してみると良いでしょう。